以前書きました
下記の記事にて

取説の新旧によって
制御線の養生内容に違いがあったので、
私の管理する物件についている
他社製品も含め
最新の取説を見て
確認してみました。

昨日も確認した
東電管内で一番多く使われている
戸上電機製PAS。
SOG制御装置から制御線を外して、
制御線を一括接地するとなっております。
P1、P2は外してテーピング等で絶縁するとなっていますが、
これはVT内蔵のものに限った話のようです。
(誤って1相で耐圧試験を行ってしまった場合の
制御線過電圧発生対策かと思われます)

2番目に
エナジーサポート製を見かける気がします。
このメーカーも
制御線は
外して一括接地となっております。
P1,P2の処置は記載なし。

日本高圧電気製のPASは
全量買い取りの
太陽光発電所建設ブームが起こった時
戸上製PASが供給に追い付かず
代替品として
見かけるようになった気がします。
このメーカーも
制御線は
外して一括接地となっております。
P1,P2の処置は記載なし。

私の現場に
古いですが1台だけ
大垣電機製があります。
こちらも
制御線は
外して一括接地となっております。
P1,P2の処置は記載なし。
PASの制御線はメーカー問わずSOG制御装置から外して一括接地とする。
P1,P2のテーピング絶縁処置の指示があるのは戸上だけ。
これまでも
PAS単体での試験の時は
制御線一括接地の処置はしていました。
でも
新設物件の竣工検査や
PAS、高圧ケーブル同時交換時、
PAS装柱状態で耐圧試験を行うときに
戸上電機の

一昔前の取説文言が頭にあったので
制御線は繋ぎっぱなしで
処置は何もしていませんでした。
今後PAS耐圧試験実施の
すべての場合において
離線し一括接地処置を
おこなうことにします。

制御線一括接地には
こういうクリップいっぱい付けたコードを
自作するか
PAS専用接地コード EP-13 | 株式会社 双興電機製作所
製品として販売されているものを
(↑終売だそうです。)
使用すると処置しやすいです。
たまに
借り物のテストリードなどに付いている
クリップ被覆がカッチカチで
とても使いにくいことがあります。
ミノムシクリップ(ワニ口クリップ)は
ミヤマ電器製を選ぶとやわらかいので
使いやすいです。
コメント
コメント一覧 (2件)
いつもこのブログにて勉強させて頂いております。
双興電機製作所にPAS専用接地コードEP-13を購入できないか確認したのですが、すでに製造中止していて後継品もないとのことでした。
手間ですし信頼性も低くなりますが、自分で作ってみようと思います。
baldさん>
コメントありがとうございます。
双興電機製作所のHPにはまだ掲載されているので
有るものだと思っていました。
一方電子カタログのほうを見たら消えていました。
情報ありがとうございました。