①逆電力継電器試験用分流器の作成、ですが・・・ | とある電気管理の位相転移〜フェイズシフト〜
昨日の、 逆電力継電器試験の際、 (分流器も用意していったのですが恥ずかしい理由で使用できず) と書きました。 その理由は以下の通りです。 分流器内部で抵抗の針金が…
からの続き。
キーサイトのDMM電流測定機能内部の抵抗を
カードテスターで測定してみたら
2.2Ωと出ました。
KEYSIGHTのDMM仕様から、
mA測定のシャント抵抗が1Ωであることがわかりました。
しかし、2.2Ωには足りません。
他社(HIOKI)のDMM仕様も見てみたところ
ヒューズ抵抗が約1.2Ωとありました。
たぶん他社も大差ないと考え
DMMの内部抵抗は
合計約2.2Ωになるんだろうと思いました。
ということで
0.22Ωベースで10:1の場合
分流分の抵抗は
DMM電流測定内部抵抗だけでちょうどいいので
試験器出力につなぐ
シャント抵抗0.22Ωだけの準備があれば
いいことになりますが
とりあえずある物から改善。
100:1では
より抵抗100:1に近い値になるように
22Ωのところに並列220Ω追加で
合成抵抗20Ωとし、
+電流計内部抵抗2.2Ω=2.22Ωに改良,
試験器で1A流して分流側は9.78mA。
これで20mAくらいまで
だいたい0.01mA刻みで使えます。
抵抗10:1で使うときは
20Ωを使わず
分流分は電流計の抵抗だけ通すような
使用方法にします。
試験器で1A流すと
分流側は89.96mAになりました。
これでだいたい200mAくらいまで0.1mA刻みで使えます。
最後に内部が動いてまた断線しないよう
ホットグルーで固めました。
ついでのついでに
逆電力試験専用シャント抵抗も
作っておきます。
③逆電力継電器試験用シャント抵抗の作成 | とある電気管理の位相転移〜フェイズシフト〜
からの続き。 所属する 公益社団法人 東京電気管理技術者協会 (eme-tokyo.or.jp)の 委員の会議があったので本部へ行ってきました。 その際、 逆電力継電器試験用シャント抵…
へ続く。
コメント
コメント一覧 (2件)
こちらはよく拝見させていただいておりますが、勉強になる事が多く感謝しております。
ちょうど似たようなことができないかと考えておりましたので、大変参考になりました。
今後の記事も楽しみにしております。
たけぞうさん>
コメントありがとうございます。
やっていることは単純な実験程度のことなので
はずかしいです。