昨日の、
DAIICHI DRPR-72 逆電力リレー試験 | とある電気管理の位相転移〜フェイズシフト〜
同じ地区の先輩からの依頼で、 自家消費型太陽光発電所の 地絡過電圧継電器(64) 逆電力継電器(67P)の 竣工試験お手伝いに行きました。 地絡過電圧継電器は 光商工 LVG-9E6…
逆電力継電器試験の際、
(分流器も用意していったのですが恥ずかしい理由で使用できず)
と書きました。
その理由は以下の通りです。
- 分流器内部で抵抗の針金が断線していて使用できませんでした。
- 特高で使われているDGRの試験で、ZCT2次電流1.5mA前後の動作値を見るために抵抗100:1で作ってあったため、2.5A定格の位相特性試験器では25mA程度までしか出力できません。ですので先日の逆電力継電器のような整定値0.4%の√3倍で34mAになるものには使えませんでした。
というわけで修理ついでに
地絡方向2次電流用100:1(0.22Ω:22Ω)から
逆電力用10:1の分流器として
作り変えました。
この準備をしておけば
試験器単体で0.1mA単位を見られる
双興電機製作所 | DGR-5000KD (30mAまで)や
ムサシインテック | GCR-miniVS(25mAまで)
でなくても、
現在だいたいの方がPASやUGS試験で
使用している
戸上電機製作所 | DGT-M2 (togami-elec.co.jp)
ムサシインテック | GCR-mini(musashi-in.co.jp)
双興電機製作所 | DGR-1000KD (soukou.co.jp)
このあたりの試験器で十分
自家消費型太陽光発電所の逆電力継電器に
対応できると思います。
作成後、実際に電流を流してみると
小数点第2位で調整するための100:1のもので
試験器1A : 分流分8.85mA。
10:1のもので試験器1A : 分流分47.25mAと
こちらは
思っていた電流の
約半分となってしまいました。
これはこれで
小数点第1位の調整はできるし
試験器2A出力で100mAくらいまで
賄えるので
これでもいいかなと思いつつ
なぜこうなったかの検証考察は
②作成した逆電力継電器試験用分流器の検証からの改善 | とある電気管理の位相転移〜フェイズシフト〜
からの続き。 キーサイトのDMM電流測定機能内部の抵抗を カードテスターで測定してみたら 2.2Ωと出ました。 KEYSIGHTのDMM仕様から、 mA測定のシャント抵抗が1Ωであること…
へ続く。
デジタルマルチメータを何かに繋いだり
計器校正を行う際に
両端バナナプラグコードを持っていると
なにかと重宝します。
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