同じ地区の先輩からの依頼で、
自家消費型太陽光発電所の
地絡過電圧継電器(64)
逆電力継電器(67P)の
竣工試験お手伝いに行きました。
地絡過電圧継電器は
光商工 LVG-9E6
(メーカーサイトに記載なし、
写真撮り忘れましたが
同社の地絡継電器LEG-107と同じボディ、
本体に”東電”とシールが貼られていました。
中身は普通のOVGRでした)
逆電力継電器は
ディジタル逆電力リレー DRPR-72 | 株式会社第一エレクトロニクス (daiichi-ele.co.jp)
で初めて扱います。
取説が上記サイトにあったのでダウンロードして
持参して見ながら操作及び試験をおこないました。
試験器は先輩所有の
ムサシインテック GCR-mini (musashi-in.co.jp)
電流mAの小数点も見たかったので
DMMを間に入れて
だいたいの動作値を読みました。
(分流器も用意していったのですが
恥ずかしい理由で使用できず)
取説の試験方法に基づき結線及び試験実施。
[接点]
上記端子で青と白の線が
刺さっているところですが
中継端子なく
パワコン直結だそうなので
抜いて適当な電線ぶっ刺して
試験用トリップを繋ぎました。
[電圧]
DS負荷側にあるVT2次から
ガラス管ヒューズを経由して
VTTに来ているので
ガラス管ヒューズを抜いて
P1-P2へ単相110V印加。
[電流]
CT配線にかましてある
電流センサに
試験用の黄色いIV線を施工会社で
入れてくれていたのでそれを利用。
位相特性試験器を使用したので
(T-Eに対してKt-Lt逆相の試験器)
上記の結線で位相を0°で試験。
定格電流に対して整定は0.4%、
CT二次5Aの0.4%=動作電流20mA、
単相試験では整定値の√3倍の値に
なるとあるので34.6mA。
管理値<1%は整定値±25%とのことなので
25.95mA~43.25mA、
実際の動作値は36.1mAで良でした
(26~43mAの範囲として見たら
小数点以下は見なくてもいいのかもしれません。)
最小動作試験で動作を確認後、
表示はRESETボタン長押しで復帰したのですが
接点がメイクしっぱなしになり
リセット効かず困ってしまいました。
(赤丸のAL1が接点出力中の表示)
取説を読み直し何が原因か漁っているうちに
時間が経って自然に復帰しました。
時間が経ってから復帰したということで
原因判明、
このリレーには
「逆電力復帰時間」の整定があり
復帰待機300sに
なっているのが原因でした。
最小2sにして再度試験をおこなったら
すぐ復帰できました。
リレーの電源を入切すれば
時間を待たず復帰できることも分かったので、
このことを熟知したうえでなら
都度電源を切って試験したほうが
試験のたびに整定変更せず済むので
手っ取り早いなと
思いました。
新しいリレーに触れ
さまざまな発見があり勉強になりました。
ありがたい。
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