現在工事中の新設現場で
竣工検査を行ってきました。
やったことは、
- キュービクル内部確認と銘板記録
- 接地抵抗測定
- 高圧絶縁抵抗測定
- 耐圧試験
- 保護継電器試験(PAS,OCR,UVR,ELR)
![](https://toaru-d.com/wp-content/uploads/2024/04/IMG_3141-512x384.jpg)
このごろは耐圧試験でも
ポータブル電源ばかり使用しています。
900kVAのキュービクルと
高圧ケーブルCVT38sq×50mを
一括で耐圧試験をおこなうために
DMMで測定した静電容量は
83nF/1000⁶×2πfv
≒充電電流計算値270mA、
リアクトル200mA分を使用し
実際の充電電流は260mAでした。
![](https://toaru-d.com/wp-content/uploads/2024/04/84b6923508cfd26e2626564b0b3c0aa8-512x384.jpg)
自動力率調整装置で
コンデンサの入切を行う
VCSが3台ありましたので
![](https://toaru-d.com/wp-content/uploads/2024/04/8d6b128cca58b4291573afef3817d69f-512x384.jpg)
耐圧試験前に
SC制御電源と
VCS入切用マグネットスイッチの
励磁コイルに仮設電源をぶっこんで
強制投入しときました。
MC励磁コイルに電源を直でぶっこんだのは、
力調の設定で
手動ONにすれば入れられなくもないが
力調の投入待機時間設定は
キャンセルできないので
投入されるまで
5分間待つのが煩わしく、
もしそれで入りにしたとしても
うっかり電源を落としてしまうと
また投入まで5分間待つ必要が
出てくるからです。
そもそも
デジタルな力調の設定変更操作は
わずわらしいですしね。
このとき手伝いで来てもらっていた後輩は
![](https://toaru-d.com/wp-content/uploads/2023/12/yaruki_moeru_man-150x150.png)
そういうやり方は
見たことないです
と言っていました。
こういう場合
VCSの一次二次に
短絡クリップや平編銅線などで
渡りをいれるやり方のほうが
メジャーかと思いますが、
回路が分かっていて
安全にできるのならば
楽な方法でもいいのかなと
思っています。
created by Rinker
¥2,880
(2024/07/26 16:15:15時点 Amazon調べ-詳細)
![](https://toaru-d.com/wp-content/uploads/2024/04/IMG_3142-512x384.jpg)
![](https://toaru-d.com/wp-content/uploads/2024/04/IMG_3142-512x384.jpg)
試験終了後、
電力会社の外線接続がいつでもできるように
安全措置(PAS開放確認、投入操作禁止措置)をおこない
1時間半程度で竣工検査は終了しました。
コメント
コメント一覧 (2件)
耐圧試験の電源にイーエフデルタを使用すると、リアクトルが発熱するという話を聞いています。
デルタ2で、そのような現象は起きていますか?
会員Aさん>
コメントありがとうございます。
今のところ
DELTA2を使用しての
リレー試験や耐圧試験で
トラブルの話は聞いたことがありません。
今後なにか情報がありましたら
またコメントをお待ちしております。