からの続き
直流回路絶縁不良探査を開始。
回路構成はよくある
パワコン→集電箱→接続箱5か所 各7~8回路
↓
→集電箱→接続箱5か所 各7~8回路
こんな感じです。
まずはパワコン運転を停止させてから
集電箱2か所内のブレーカ切って
絶縁抵抗測定。
(500V印可では弱くて探査できないかもと
強気の1000V印可)
正常回路(接続箱内の避雷器を外さず)で
P側が0.2~0.3MΩ
N側4~5MΩ
1か所だけ
P側0.006MΩ N側0.5MΩを
見つけ対象の接続箱へ移動。
接続箱で不良回路を発見。
端子開放電圧を測定したら
正常回路は615V,
不良回路は5Vとでたので断線してそうです。
不良回路以外を復旧し、
パワコン発電を再開させ
DCクランプで電流のない配線を追いかける。
コネクタから端子がすっぽ抜けて
地面に落ちているのを発見。
ビニテ巻き養生を施し
マーキングテープで不良印兼地面から持ち上げ。
不良個所と
対象接続箱、内部ブレーカーOFFであることを
表示記載とマーキングテープでアピール、
探査および養生作業完了です。
たぶんですが、
すでに3月の時点で
断線していて地絡警報が出ていたのかと
思います。
年次点検をおこなったときは
地面が乾いていて絶縁抵抗としては
地絡に至ってなかったのでは。
そして、3月の失敗は
接続箱で端子開放電圧を測らなかったこと。
そのことから、
・直流絶縁探査は地絡警報が
出ているときのほうが
見つけやすい。
警報が出ていないときに行っても
地絡は収まっているので探査が
難しいこともある。
・太陽光回路の地絡は
断線による充電部落下や
フレーム接触が考えられるので
接続箱から端子開放電圧を
測ったほうがいいです。
・探査時は必ず絶縁ゴム手袋を着用しましょう。
~追記~
太陽光パネルのストリング絶縁抵抗測定では
P側から測定をおこない、
絶縁不良があった場合
バイパスダイオードが逆極性になり
絶縁抵抗計の電圧が
直接モジュールに加わる可能性があるため
N側は測定してはダメとのこと。
メガを買った頃
なんとなく聞いていた気がするが
すっかり忘れていて
がっつり測ってしまいました。
これも反省。
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