先日遭遇した
2020/09/21
DGR動作試験にて
Io動作値が管理基準外になったことの
回答を製造メーカー
泰和電気工業株式会社様より
いただくことができました。
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Io動作感度値が所定値より大きくなるのは、
分割形ZCTに起因するものと判断いたします。
分割形ZCTの据え付け時に
片締めまたは
締め付け過ぎを行うと、
樹脂に過大な曲げ応力がかかり続けることより、
早ければ数年から7~8年の間に
徐々に樹脂の変形が進み、
上下のコアの接触面に
ごくわずかな隙間が生じてきます。
コアの接触面に隙間ができると、
磁束結合が弱められてしまうため、
ZCTの2次出力が小さくなり、
DGRのIo感度電流に対応するためには
整定値電流より大きな1次電流を
流さなければいけません。
今回ご連絡いただいたのは、
この現象と判断いたします。
なお、樹脂の変形は徐々に進み、
いったん変形したものは
すぐには戻すことができませんので、
再取付を行っても回復することはまず有ません。
また、生じた隙間はごくわずかですので、
目視での確認はできません。
新品に交換していただくしかありませんので、
ご検討ください。
片締めや締め付け過ぎがなされても
特性に影響が受けにくいタイプに
モデルチェンジを行っております。
更新される際は
新型を選択されることをお奨めいたします。
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ととても解りやすく、
資料まで添付していただき
教えていただけました。
分割型には締め付けトルク指定があるんですね。
そして、ZC-65Tのコアは写真にあるように
面接触なので開いたら値が変わるというのも
納得です。
新型は写真の右側で刃が重なり合うタイプに
なるので多少ずれても大丈夫ということですか。
普段点検で使用する
クランプメーターの感覚で言うと
刃がいっぱいあるタイプのほうが
無理くり電線にかまそうとして
刃を痛めてしまいがちで、
面接触型の方が頑丈なイメージがありました。
用途によりけりってことですかね。
それと、現場のDGRは
運用上問題なしとしてしまったが、
毎年試験を実施して確認しないと
今後どうなるかあやしいものです。
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