しばらく前にXで見かけたこれ↓
ケーブルシールドアースの電流測定。
父がやってたので
私も
この仕事始めたころは
測定していましたが
いまはやっていません。

この測定をやっているのは
私よりだいぶ上の世代に多い気がします。
たぶんですが
過去の講演会や会誌投稿文で
やるべき的な
発表でもあったのではないかと
推測します。
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健全なケーブルの
シールドアースに流れる電流値は
耐圧試験と同じ
静電容量の充電電流(誘導電圧の放電電流)であり
地絡電流ではありません。

高圧絶縁監視装置などの
記録計で常時測定しているのでならば
ケーブルの劣化診断ができたりするのでしょうが、
瞬時値測定で地絡監視するのは
たぶん無理です。
この測定で発見できる可能性のある事は、
普段と比べてシールド電流がアンバランスになった場合に
ケーブル被覆からシールド銅テープへの浸水による迷走電流発生、
もしく
シールド銅テープ腐食による抵抗値増加や断線
ではないかと考えられます。
しかしそれなら
毎年の年次点検でシールド絶縁抵抗測定を行えば
十分管理できる気がするので
私としては高圧充電部に近づいてまで
やる意味はあまりないかなと思っています。
何年か前の技術講演会で
ケーブルに関する講演をおこなっていた某技術士さんが
この件と同じ内容の質問を受けて、

やる必要はないが、データをとることに無駄なんてない
なんてうまいこと言っていた記憶があります。
この測定記録が
いつか役に立つ時が来るかもしれませんが
私はやりません。
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