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つくばの"すーさん"
電気管理技術者
つくば電気管理事務所です。
茨城県つくば市を拠点に
自家用電気工作物(高圧電気需要家)の
外部委託電気保安管理業務
および各種測定等試験業務を
おこなっております。

このブログでは
電気管理技術者(電気主任技術者)として
自家用電気工作物の
実務に関することや
各種業務で経験したことを
随時掲載しています。

ケーブルシールドアースのクランプ測定について

しばらく前にXで見かけたこれ↓

ケーブルシールドアースの電流測定。

父がやってたので

私も

この仕事始めたころは

測定していましたが

いまはやっていません。

撮影のため測定

この測定をやっているのは

私よりだいぶ上の世代に多い気がします。

たぶんですが

過去の講演会や会誌投稿文で

やるべき的な

発表でもあったのではないかと

推測します。

健全なケーブルの

シールドアースに流れる電流値は

耐圧試験と同じ

静電容量の充電電流(誘導電圧の放電電流)であり

地絡電流ではありません。

6kV CVT38sq70m R,S,T相個別で約10mA,一括で0mAに近い数値

高圧絶縁監視装置などの

記録計で常時測定しているのでならば

ケーブルの劣化診断ができたりするのでしょうが、

瞬時値測定で地絡監視するのは

たぶん無理です。

この測定で発見できる可能性のある事は、

普段と比べてシールド電流がアンバランスになった場合に

ケーブル被覆からシールド銅テープへの浸水による迷走電流発生

もしく

シールド銅テープ腐食による抵抗値増加や断線

ではないかと考えられます。

しかしそれなら

毎年の年次点検でシールド絶縁抵抗測定を行えば

十分管理できる気がするので

私としては高圧充電部に近づいてまで

やる意味はあまりないかなと思っています。

何年か前の技術講演会で

ケーブルに関する講演をおこなっていた某技術士さんが

この件と同じ内容の質問を受けて、

某技術士

やる必要はないが、データをとることに無駄なんてない

なんてうまいこと言っていた記憶があります。

この測定記録が

いつか役に立つ時が来るかもしれませんが

私はやりません。

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