昨年、
絶縁油の採油と活性アルミナ投入 | とある電気管理の位相転移〜フェイズシフト〜
絶縁油の劣化が気になる現場で 活性アルミナを入れることを お客様に承認いただいて 年次点検で投入作業をおこないました。 先月の研修会で会った後輩との会話で 「アルミ…
変圧器に
活性アルミナを入れた現場の
年次点検を実施。
小規模なところでの採油には
先を切って穴を大きくした
を使っています。
これだと
採油に多少時間はかかるが
コンパクトで
汚れにくいのが利点かと思います。
燃料用採油ポンプだと
車に積みっぱなしにするには大きいし。
油がどの程度改善されたか
結果はこうなりました。
電灯トランス (負荷率38%程度) | 投入時(2023年) | 投入後1年(2024年) |
絶縁油量 | 40L | – |
活性アルミナ投入量(絶縁油の2% 劣化状況により3%) | 1kg×1袋 | – |
単体絶縁抵抗(5kV印加) | 1500MΩ | (所内全体)4000MΩ |
絶縁破壊電圧試験値 | 50kV | 50kV |
酸価値 | 0.14mgKOH/g | 0.04mgKOH/g |
油の色は少し薄くなり
タップ台がよく見えるようになりました。
色より酸価値が劇的に改善されたことが
びっくりです。
動力トランス (負荷率10%程度) | 投入時(2023年) | 投入後1年(2024年) |
絶縁油量 | 105L | – |
活性アルミナ投入量(絶縁油の2% 劣化状況により3%) | 1kg×2袋 | – |
単体絶縁抵抗(5kV印加) | 端子が固く ばらせなかったため 個別測定無 | – |
絶縁破壊電圧試験値 | 33.25kV | 44.3kV |
酸価値 | 0.04mgKOH/g | 0.04mgKOH/g |
タップ台がはっきり見えるくらい
油の色が薄くなりました。
絶縁破壊電圧試験値が
多少よくなりましたが
もともと
試験結果の悪い油ではなかったので
採油実施と試験実施時の温度湿度の
違いのような気もします。
負荷の大小や
絶縁抵抗測定や採油を
行うときの温度湿度で
改善結果はばらつくと思いますが、
油交換よりは
手軽で安く設備改善ができたと
実感しています。
活性アルミナは
ムサシインテックや
マルチ計測器などで
購入しています。
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