自家消費型太陽光発電所の
キュービクル側竣工検査で
リレー試験を頼まれ
実施してきました。
今回ついていたのは
CRV1-A01S1 保護継電器|三菱電機 FA (mitsubishielectric.co.jp)
地絡過電圧要素と
逆電力要素の複合リレーで、
電流入力1相のみなので
三相平衡用ということだと思います。
自家消費型太陽光は
負荷に動力と電灯があるのに
不平衡用じゃなくていいのだろうか?
なんて疑問があります。
今回は
年次点検やるときの試験方法を確立して
置いて帰るため、
株式会社 双興電機製作所/位相特性試験器 DGR-1000KD (soukou.co.jp)
と
mAを細かく見るために
分流用の抵抗と
U1273A ハンドヘルド・デジタル・マルチメータ – キーサイト (keysight.com)
を使用しました。
最終的には
上記の成績書切り抜きの通り
試験結果は良でしたが
試験中つまずきがありました。
VTT,CTTから試験器電圧と分流した電流入力にて
最小動作電流値は良好でしたが、
試験電流10mA×200%=20mAを入力し
位相角を測定したら
遅れ12°,進み109°,最高感度角進み48.5°と
約20°ずれの管理値外になってしまいました。
その後
試験器直入力で再試験した結果、
遅れ34°,進み91°,最高感度角進み28.5°と
管理値内になりました。
あとで
受電盤の電圧計、電流計切替器を
OFFにし忘れていたことも思い出したが、
VTT計器側の計器やVCB入切表示ランプ、
CTT計器側の計器や過電流継電器の内部回路、
もしくは
分流用抵抗や
DMM内部のシャント抵抗の
誘導による影響かと
推測します。
(もっと言うと分流回路側に
位相計を入れているわけではないので、
このやり方では
試験器電圧に対して
分流側電流との位相が測れていない)
電圧2相電流2相保護リレー試験器 RX47022 – エヌエフ回路設計ブロック (nfcorp.co.jp)
や
ムサシインテック | GCR-miniVS (musashi-in.co.jp)
や
株式会社 双興電機製作所/DGR-5000KD (soukou.co.jp)
など0.1mA単位で出力調整できる試験器での
直接入力以外で
逆電力継電器試験をおこない
位相角や最小動作電流値が
管理値を外れる場合は、
- (動作時限を最小にしておく)分流用抵抗と外付け電流計を使用し、管理値外でもいいので位相角を測定し最大感度角を出す。
- 先に導き出した最大感度角にて最小動作電流試験を行い記録する。
- 試験器直入力で再度位相試験を行い最大感度角を導き出し記録する。
- (動作時限を整定値に戻してから)試験器直入力で動作時間測定を実施し完了。
あと予想ですが、
リレー単体での試験ならば
たぶん
分流での試験で問題なくできたのではと
思います。
コメント
コメント一覧 (2件)
大変興味深い記事ありがとうございます。
分流抵抗を使い、手持ちの機器でRPR等の
試験ができないか模索している先輩方の
ブログ等を拝見しておりますが、
位相ズレに関する記事を見たのは初めてでした。
色々研究する必要がありそうです。
たけぞうさん>
コメントありがとうございます。
今後また気づき等あれば
書くつもりですので
よろしくお願いします。