
上記の記事を通じて
電圧2相電流2相保護リレー試験器 RX47022 – 電力用試験器 – エヌエフ回路設計ブロック (nfcorp.co.jp)
を使った3Eor2Eモーターリレー試験について
質問がありました。

RX47022で2E試験をしました。
(対象機器 明電舎の古いNTY-01、NTY-03Aで7A定格を3.5A2T)
3φunbalでは上手く出来ず、
3φ3WモードでOC最小動作電流は出来ましたが、OC時限測定は通常の過電流のように定常をゼロ、急変を200%や600%にセットして急変を押しても3φ3Wモードではすぐに定常に戻り、時限測定出来ません。
・OC、欠相の最小動作電流測定は問題なし。
・NFのカスタマーサポート担当からは「3φ3Wモードは校正用であり、試験に使うモードではない。31A:unbalモードにして下さい」と回答あり。
実際
私はすでに3φ3Wモードで
過負荷要素動作時限測定はできているので
NFカスタマーの回答は
いまいち的を得ていないように感じました。
想定される原因を考えるため、


実際に操作しての検証をおこなってみました。
ちゃんと電流電圧を出力状態で試したほうが
いいかなと思い
電流3端子は短絡し模擬出力。


3Eリレー試験の過負荷要素(OC)をやるとき、
- 電圧、電流レンジを3φ3Wモード(電圧か電流どちらかを3φ3Wにすると両方設定される)
- 赤丸左下 動作時間測定モード(TIM↑)
- 赤丸右下 故障継続時間(s)はn(無効)
- 過負荷動作値では定常のI1振幅、動作時限測定では故障側のI1振幅に電流値を入力。
- 電圧は定常、故障側とも110V印加
今のところ
オムロン製のモーターリレー試験でしか
使用していませんが
私はこの設定で試験出来ています。


急変を押して故障からすぐ定常に戻ってしまう
原因その①として
オルタネート/モーメンタリ設定で
モーメンンタリになっていないかが
気になりました。
- オルタネート→急変を短押して故障継続。
- モーメンタリ→急変を押している間だけ故障継続になるので、短押ではすぐ定常に戻る。


原因その②として
故障継続時間がn(無効)ではなく


a 1.00(有効1秒)と入っていると
急変ボタン押したのち
1秒で故障から定常に戻ってしまい
時限測定ができない、なんてことも
考えられます。
実際の操作風景はこちら↓
念のため電流結線もついでに載せておきます。




あとは、
実際のその現場でやった人でないと
本当のところはわからないことがあると思うので
これ以上は何とも言えません。
検証した原因を質問者に伝えたその後、



自分の試験器の設定を確認したところ、故障待機時間はnのままでしたがオルタネート/モーメンタ設定がモーメンタリになっていました。
と連絡がありました。
解決できてよかったです。
一人動画撮影するときは
スマホホルダー付きの三脚を
使用しています。
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