今回はRX47022の
ここがいいなと思ったところを
紹介します。
(ver.1.00/05.04.05での考察です。
今後のファームウェアアップデートにより
内容が変わるかもしれません。)

電圧単相電流単相保護リレー試験器
RX4717と比較にて
説明します。
両機とも、各レンジ、定常および
故障の初期数値を
メモリ保存して、
呼び出すことができますが、

RX47**(RX4744は除く)は
設定のメモリ保存を使用する場合
名称管理が数値のみなので、
どこかに番号に対する内容を
書いて管理しなければ
なりませんでした。
(RX47**は
完全マニュアル操作で
サクサク使えるので
メモリを使う必要を感じないほど
使い勝手がよく最高です)
RX47022は記録名に
アルファベットが使えるので
あらかじめレンジ設定などを
メモリ保存して呼び出しての
使用に向いています。
デフォルトで入っている

OCR_50を選ぶと、
50Hz
電圧no use
電流62A: I1
定常、故障電流0Aに
なります。
その他
DG、UVの単相や三相、比率差動が入っています。

デフォルトで入っている
DG_50を選ぶと
50Hz
電圧600V:V1-V2
電流300mA: I2
定常、故障とも電圧電流0、位相+0.0°
になります。
ただ、
これはZCTから試験電流を
流すDGR試験では
時限や位相角を測定する際
300mAでは足りないので
使うことはないなと思います。
そこで

オリジナル設定として
「DG_50-285V2A」という名前で
50Hz
電圧300V:V1
電流31A: I2
定常側電圧電流0、位相-45.0°(進みは-)
故障側電圧285V電流0.260A、位相-45.0°
なんてのを保存しておくと、
一発呼び出しで便利かと思いました。
ついでに、

関東では一番多い
戸上のPAS試験用に「PAS-TOGAMI」
として最大感度角進み30°で入れてみました。
SOG試験で
今後使うことはたぶんありませんが。
まだやる予定はないが、
モーターリレー(3Eまたは2E)を想定して

「3E-OC」過負荷
電流を3相同時可変させる
必要があるので
計器校正モードである
300V31A3φ3wを
あてがってみました。

「3E-OPEN」欠相
普通に定常故障とも電圧110Vいれて、
電流は単相で入れるレンジでいいかなと。
反相は、めったに出てこないので
入れませんでした。
前に書いた
レンジ切替が点滅により
見にくいと書きましたが、
メモリ設定を活用すれば
レンジ切替をいじることが減るので
あまり
気にならないかもしれません。
コメント
コメント一覧 (8件)
いつも参考にさせていただいてます。
先日、47022で2E試験をしましたが、初挑戦でもあり当初考えていた3φunbalでは上手く出来ず、この記事を参考に3φ3WモードでOC最小動作電流は出来ましたが、時限測定では急変→定常とすぐに戻ってしまい、首をひねって以前から使っているムサシWPS-22でやってきました。
今日は季節受電の受託先3Eリレーを借りて練習してきましたが、3φ3Wモードは記事の通り校正用のため、定常側でずっと出力するのが仕事なようで時間測定に工夫が必要ですね。
ODさん>
コメントありがとうございます。
すでに現場にてRX47022を使い
オムロン製モーターリレー試験をおこなったことがあり、
過負荷の最小動作試験と時限測定で
とくに問題を感じたことがありません。
時間の空いた時に試して検証してみたいので、
もし差支えなければ
対象の3Eリレーのメーカーと型式、
整定値などお教えいただけないでしょうか?
前回、今日の練習とも明電舎の古いNTY-01、NTY-03Aで7A定格を3.5A2Tでの使用です。
試験用巻線も2T入れてました。
ただし、機種や整定がどうこうではなくてRX47022の仕様だと思います。
NFのカストマサポート担当からも「3φ3Wモードは校正用であり、試験に使うモードではない。31A:unbalモードにして下さい」と回答がありました。
前回、31A:unbalでやってうまく行かなかったので、突っ込んで再問い合わせ中です。
※取説に2E/3Eの結線例、具体例が無く、NF不慣れもあって分かりにくい……
OC、欠相の最小動作電流測定は問題ありませんが、OC時限測定は通常の過電流のように定常をゼロ、急変を200%や600%にセットして急変を押しても3φ3Wモードではすぐに定常に戻り、時限測定出来ません。これも校正用ゆえの仕様だそうです。
今日は、定常側に所定の電流値(200%、600%)を入力し、実行ボタンと急変ボタンを同時押しでカウンタースタート、ストップしたら電流を直ちに停めて時限測定は出来ました。結果は去年並みでした。
が、停め忘れると過大な電流が流れ続けるため危険で八百長です笑。
それゆえ、31A:unbalを使った安全確実な方法を具体的に教えてくれ、とNFに追加問合せしています。
すーさんが時限測定で問題が無かったとのことですが、急変ボタンがすぐに定常に戻ってしまうような、他の継電器試験での操作と異なる2E/3E時限測定をどのようにして問題無く出来たのか教えていただければ幸いです。来月、再来月も2E/3Eの予定が有ります。
ODさん>
明電の3EでRX47022を使ったことがないので
なんとも言えませんが
こういうことは
実際の現地で試験をした人しか
わからない状況があるので
外野の私にあまり言えることはありません。
念のため確認ですが
電流結線方法は
RX47022の場合

ムサシ2E・3EリレーテスタWPS-22の場合

こんな感じでしょうか?
それと気になるのは

故障継続時間が無効か有効か
この2点くらいしか
できる出来ないにつながる原因は
思いつきません。
お時間を取っての検討ありがとうございます。
結線方法はその通りでムサシは4線使用、47022は3線使用でI1,COM、I2を図の通り接続しました。
それと、私も気になって昨日写真を撮りましたが、31A;3φ3Wモードでは故障待機、継続時間の欄が表示されないので、それは関係ないようです。
急変を押しても定常に戻る仕様というのはカストマサポート担当からの回答ですが、すーさんは3φ3Wモードで普通のOCRなどのように定常、急変で時限測定が出来たのでしょうか?
継電器とは無関係に、他の継電器同様の定常→急変での時限測定が出来ないため首をひねっています。
追伸
元々、参考にさせてもらった3E-OCの写真ですと、確かに故障待機、継続時間の欄がありますね……。
何度もすみません。添付写真は動作値モードなので故障待機、継続が表示されなくてもいいと思いました。
記録として少し撮った写真でしたが、動作時限での写真は作業に気を取られて撮り忘れました。
ODさん>
自分のNFで確認してから
後日別の記事に書きます。
2/28公開予定