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鈴木研志(すずきけんじ)
電気管理技術者
茨城県つくば市を拠点に、電力会社から高圧電力を供給される工場やビル等の電気設備の保安管理業務および各種測定等試験業務をおこなっております。

このブログでは電気管理技術者(電気主任技術者)として自家用電気工作物の実務に関することや各種業務で経験したことを掲載しています。

【RPR本体初期不良】逆電力継電器が動作範囲に入らない

GW中の試験業務にて。

数か所あるサブ変の点検を行ったなかで、
新設から1年ほどの自家消費発電設備があり、
そちらのリレー試験を実施しました。

対象はオムロンの逆電力継電器

「K2ZC-K2WR-NT」です。

オムロンK2ZC-K2WR-NT取説抜粋

このリレーは三相不平衡負荷用です。

電圧と電流を3相で入れる試験準備をしていない限り、
取説にある「単体による試験配線」での試験が必要になるため、

裏配線を一部外して入力し、
試験を行いました。

取説には、
単相入力での試験は√3/2 Vを加味して以下のように書かれています。

整定0.25%の場合、
1相回路試験時動作電流(整定値の95%) =
5A×(√3/2)V×0.25%×0.95=0.0103A±10%
となるところ、
いくらやっても動作電流は13.3mAとなり管理値に入りません。

念のため整定値を0.5%に上げてみても、
26.6mAとちょうど倍くらいで動作し、
やはり管理値の範囲外でした。

離線は一部のみでしたが、
整定のツマミがなんだかガタガタして気になったこともあり、
すべて離線するついでに
「いっそのこと単体にして確認してみよう」
と取り外してみました。

確認したところ、
内部の基板自体がガタついているようなのですが、
原因はよくわかりませんでした。

完全単体状態で試験配線を接続し、
改めて試験を行いましたが、

結果は同じ動作値でした。

試験器をRX47022からチェンジし、
双興DGR-1000KD+キーサイトDMMの組み合わせで動作電流値を測り直してみましたが、
結果は全く同じ。
試験器や試験方法に誤りは認められませんでした。

竣工検査の時はどうだったのかはわかりませんが、
これだけ検証しての結果でしたので、
本体の動作不良として報告しました。

時間に余力がある現場でよかったですが、
1台のリレーに2時間程度もかけてしまいました。

後日、この話を仲間にしたら、

若手技術者

私も何度か、この機種を試験していますが、管理値内ですが動作電流計算値ドンピシャからは、はずれる感があるリレーという印象です。

だそうです。

ACμAクラスの数値って、
計器校正してても不安定な領域という印象なので
仕方がないのかもしれません。

〜2026/05/25 09:16追記〜

説明が不足していました。

この結果は、

進みと遅れそれぞれ位相30°での動作値を測定し、

最高感度角を確認した上での結果です。

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コメント

コメント一覧 (2件)

    • この記事で使用している画像は、作業の合間合間に雰囲気を伝えるために撮影しているものであり。配線方法を示しているわけでは無いこともご了承ください。いい

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