GW中の試験業務にて。
数か所あるサブ変の点検を行ったなかで、
新設から1年ほどの自家消費発電設備があり、
そちらのリレー試験を実施しました。


対象はオムロンの逆電力継電器
「K2ZC-K2WR-NT」です。


このリレーは三相不平衡負荷用です。
電圧と電流を3相で入れる試験準備をしていない限り、
取説にある「単体による試験配線」での試験が必要になるため、


裏配線を一部外して入力し、
試験を行いました。
取説には、
単相入力での試験は√3/2 Vを加味して以下のように書かれています。
整定0.25%の場合、
1相回路試験時動作電流(整定値の95%) =
5A×(√3/2)V×0.25%×0.95=0.0103A±10%
となるところ、
いくらやっても動作電流は13.3mAとなり管理値に入りません。
念のため整定値を0.5%に上げてみても、
26.6mAとちょうど倍くらいで動作し、
やはり管理値の範囲外でした。


離線は一部のみでしたが、
整定のツマミがなんだかガタガタして気になったこともあり、
すべて離線するついでに
「いっそのこと単体にして確認してみよう」
と取り外してみました。


確認したところ、
内部の基板自体がガタついているようなのですが、
原因はよくわかりませんでした。
完全単体状態で試験配線を接続し、
改めて試験を行いましたが、


結果は同じ動作値でした。
試験器をRX47022からチェンジし、
双興DGR-1000KD+キーサイトDMMの組み合わせで動作電流値を測り直してみましたが、
結果は全く同じ。
試験器や試験方法に誤りは認められませんでした。
竣工検査の時はどうだったのかはわかりませんが、
これだけ検証しての結果でしたので、
本体の動作不良として報告しました。
時間に余力がある現場でよかったですが、
1台のリレーに2時間程度もかけてしまいました。
後日、この話を仲間にしたら、



私も何度か、この機種を試験していますが、管理値内ですが動作電流計算値ドンピシャからは、はずれる感があるリレーという印象です。
だそうです。
ACμAクラスの数値って、
計器校正してても不安定な領域という印象なので
仕方がないのかもしれません。
〜2026/05/25 09:16追記〜
説明が不足していました。
この結果は、
進みと遅れそれぞれ位相30°での動作値を測定し、
最高感度角を確認した上での結果です。



コメント
コメント一覧 (2件)
単体試験画像、C1Rに配線がつながっていません。
この記事で使用している画像は、作業の合間合間に雰囲気を伝えるために撮影しているものであり。配線方法を示しているわけでは無いこともご了承ください。いい