山中にある現場にて
年次点検を実施しました。
以前書いた
足元ばかり見ていた | とある電気管理の位相転移〜フェイズシフト〜
山の中腹にある 自然豊かな現場の月次点検。 草ボーボーで歩きにくいなと思いつつ 1号柱に近づきSOG制御箱内部を確認。 とくに問題ないなと離れようとしたのですが なんと…
この記事の現場でしたが、
つる草の途中を
切断しておいたので枯れていました。
これ以上は触れないので風化するまで
待とうと思います。
これはPASのSOG制御箱の
地絡方向継電器試験ののち
1号柱の接地抵抗測定を
おこなっているところです。
写真の方向に補助極P,Cを打って
測定したところ15Ωで
A種接地抵抗管理値10Ωを超過してしまいました。
ペグに水タンクから水を撒いてみましたが
結果は変わりませんでした。
その後、もしかしたらと思い、
最初とは反対方向に補助極P,Cを打ち直して
再度測定したところ、
9.5Ωで許容範囲に収めることができました。
原因として
地中に刺さっている支線が
アースしているので
補助極に対して
必要な離隔距離が
とれていなかったから、
もしくは
初めにアース棒を刺したところが
砂利でなかなか刺さらなず
一段低いところにペグを刺したため
平らな状態ではなかったからなどが
考えられます。
このことを踏まえて
次回の測定は
時間をかけず済ませられるよう
試験報告書内の接地抵抗測定備考欄に
「1号柱接地抵抗測定を行う際は、
支線がない方向(東側)に向かって
補助極を打つこと」
と
入れておくとします。
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接地抵抗計を製造している
ムサシインテック、横河電機、
日置電機、共立電気計器の接地抵抗計取説より
補助極についての注意事項を拾ってみました。
- 補助極が打てない場合はマンホール等を代用する。
- 補助極が打てない場合コンクリートにアース棒を置いて水を撒く、もしくは補助網等(金属板、アルミホイル)を敷いてからアース棒を置いて水を撒く。
- アスファルトは絶縁物ですので、一般的にアスファルト上には補助接地極を設けることができません。ただし、水が浸透するアスファルトでは測定ができる場合があります。
- 補助電極の距離も東西にのばしたり,南北にのばしたりして,単に距離の延長だけにとらわれず平らな状態をさがしてください。
- 補助電極に水道管などを用いることもありますが,水道管が合成樹脂管であると使用できません。また鉛,鉄管であっても街路樹の植込みなどに打った補助極と至近距離で平行して埋設されている場合がありますので注意してください。
- 補助極Pを始点としたE,Cの角度が約100°以上であれば,ほとんど誤差なく測定することができます。このような場合にはE-P,P-C の間隔を多少長めにとってください。
- 障害物などがあって打ち込めない場合は、接地体E、補助接地棒H(C)の半径5 mの領域外で、接地体Eから補助接地棒H(C)を結ぶ直線より29°以内に補助接地棒S(P)を打ち込むと測定誤差を軽減できます。
- 正確な測定をするためには、E-P-Cの間隔が5 m程度は必要です。また、補助極の測定コード同士は重ならないように10 cm程度離して配置してください。
あらためて取説読んでみると色々出てきます。
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