デジメガは物によって、
絶縁抵抗測定とは別に
盤アースの確認用に
簡易接地抵抗測定が
できるものもあります。
PAS試験の際、
トリップコイルの抵抗と
絶縁抵抗を測るのに
使用してみました。

戸上のPASのトリップコイル抵抗値は
約140Ω程度のはずなんですが、
共立電気計器 (KYORITSU)
ペン型絶縁接地抵抗計
KEW 6041BT
で測定したところ、
抵抗値が1726Ωと出ました。
やたら高いので
DMM
KEYSIGHT U1273A
で再測定。

145Ωと問題ない数値となりました。
この日は年次点検2件あったので
もう一度別の現場で
試してみました。

KEW 6041BTでの
測定値は1676Ωと表示。

HIOKIの絶縁抵抗計
IR4052-51
の低抵抗測定モードで
151Ωと出ました。

そうなると
KEW 6041BTがおかしいのかと思い
自宅のダイヤル抵抗140Ωで
試してみましたが
139Ωと問題ありませんでした。
原因がわからないので
メーカーに問い合わせしてみました。
「弊社6041BT接地抵抗測定については
交流電流を出力し測定しております。
絶縁抵抗計については
直流電流を出力しています。
測定原理が違う為、値も異なります。
DMMで測定するのが
一番正しい測定値になると考えます。」
とのご回答をいただきました。
ちなみに
hioki IR4052の低抵抗測定は
直流電流印加、電圧検出で
接地線導通チェック用と
書いてありました。
(逆に簡易接地抵抗も測れる
IR4082というのも
あるようです)
というわけで接地抵抗測定モードは
専用用途のみでしか使えないことが
分かりました。
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