デジメガは物によって、
絶縁抵抗測定とは別に
盤アースの確認用に
簡易接地抵抗測定が
できるものもあります。
PAS試験の際、
トリップコイルの抵抗と
絶縁抵抗を測るのに
使用してみました。
![20230510200621.36.17-1.jpg](https://toaru-d.com/wp-content/uploads/2023/08/20230510200621.36.17-1.jpg)
戸上のPASのトリップコイル抵抗値は
約140Ω程度のはずなんですが、
共立電気計器 (KYORITSU)
ペン型絶縁接地抵抗計
KEW 6041BT
で測定したところ、
抵抗値が1726Ωと出ました。
やたら高いので
DMM
KEYSIGHT U1273A
で再測定。
![20230510200622.38.01-1.jpg](https://toaru-d.com/wp-content/uploads/2023/08/20230510200622.38.01-1.jpg)
145Ωと問題ない数値となりました。
この日は年次点検2件あったので
もう一度別の現場で
試してみました。
![20230510200623.34.05-1.jpg](https://toaru-d.com/wp-content/uploads/2023/08/20230510200623.34.05-1.jpg)
KEW 6041BTでの
測定値は1676Ωと表示。
![20230510200624.32.05-1.jpg](https://toaru-d.com/wp-content/uploads/2023/08/20230510200624.32.05-1.jpg)
HIOKIの絶縁抵抗計
IR4052-51
の低抵抗測定モードで
151Ωと出ました。
![20230510201700.11.52.jpg](https://toaru-d.com/wp-content/uploads/2023/08/20230510201700.11.52.jpg)
そうなると
KEW 6041BTがおかしいのかと思い
自宅のダイヤル抵抗140Ωで
試してみましたが
139Ωと問題ありませんでした。
原因がわからないので
メーカーに問い合わせしてみました。
「弊社6041BT接地抵抗測定については
交流電流を出力し測定しております。
絶縁抵抗計については
直流電流を出力しています。
測定原理が違う為、値も異なります。
DMMで測定するのが
一番正しい測定値になると考えます。」
とのご回答をいただきました。
ちなみに
hioki IR4052の低抵抗測定は
直流電流印加、電圧検出で
接地線導通チェック用と
書いてありました。
(逆に簡易接地抵抗も測れる
IR4082というのも
あるようです)
というわけで接地抵抗測定モードは
専用用途のみでしか使えないことが
分かりました。
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