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つくばの"すーさん"
電気管理技術者
つくば電気管理事務所です。
茨城県つくば市を拠点に
自家用電気工作物(高圧電気需要家)の
外部委託電気保安管理業務
および各種測定等試験業務を
おこなっております。

このブログでは
電気管理技術者(電気主任技術者)として
自家用電気工作物の
実務に関することや
各種業務で経験したことを
随時掲載しています。

ZCTのことがよくわかりません

過去におこなった点検での話ですが、

特高受電所に

常用発電機の饋電盤があり、

地絡方向継電器の試験をしたいが

その発電機は

かなり距離が離れており

ZCTも遠方にあって

(地絡電圧はEVTからのため

特高受電所にあり)

テスト端子kt-ltも来てなくて、

試験をあきらめたことが

ありました。

お世話になっている先輩に

そんなことがあったと

話したついでに

「単体試験用に

光商工のZCTが欲しいんですが

どこかに転がってませんか―?」

なんて軽い気持ちで話してみたら、

「でかいけどあげる」と言って

いただいてしまいました。

ボヤいてみるものです。

ありがとうございました。

ZCTって

メーカーによりけりで

仕様がまちまち、

どんな違いがあるのかと

各社の仕様を調べてみました。

(光商工) 0.1A/8.6mV 定格負担100Ω

(泰和) 1000巻

(三菱電機) 200mA/1.5mA 定格負担10Ωや1Ω

(三菱電機)メルプロAやMP11Aなど用は

0.2A/模擬負荷150Ω並列で37.5mV

(富士電機) 情報記載なし

(オムロン) 情報記載なし

(東芝) 200mA/1.5mA 10Ω

(日立) TZK-070 0.2A/0.17mA

(長谷川) 0.2A/0.02V 定格負担100Ω

(長谷川の高圧用保護継電器は生産中止の模様)

(日新) EPZS-160A:400A/5A

(日新)ECZS-100A:1A/10mA

(東光高岳) 200mA/1.5mA 定格負担10Ω

(ヒラヰ電計機) 200mA/1.5mA 定格負担10Ω

情報がないものもありましたが

光商工と長谷川、三菱は

ZCT2次が電圧出力で

他社互換性なし、

その他電流出力の物は

200mA/1.5mA

定格負担10Ωのものが多く

JEC-1201-2007計器用変成器に

準拠しているようなので

これらは互換性ありそうな

気がします。

三菱模擬入力試験器の校正

↑みたいに

いただいたZCTは

実験として校正試験を

おこなってみました。

光商工のZCT M106。

定格負担100Ωとあるが直列か並列かも

わからないのでどちらも試したところ、

可変ダイヤル抵抗器を並列100Ωで繋いで

0.1A/8.6mVが確認できました。

いっぽうこちらは

うちにあった

メーカー不明のZCT。

たぶん汎用品の

200mA/1.5mA

定格負担10Ω

なのかなと思い、

直列10Ω入れて電流を測ってみると

200mAで1.8mA程度でてて

なんだかよく分かりません。

1.5mAにするために

抵抗を上げていったら、

24.8Ωにしたところで

1.5mAになりました。 

電圧出力のZCT二次の抵抗を当たってみると

約15Ωくらい。

謎メーカー品は

1Ω程度。

ここが電圧出力と

電流出力の違い?

特高の地絡方向継電器は

特高受変電設備の

フィーダーで使われる

地絡方向継電器は

ZCT二次の電流値で

管理値を取るものが

半々くらいありますが、

果たして電流値と抵抗の関係は

いったいどうなっているのか

さっぱりつかめませんでした。

高かったけれど

↓を購入しました。

規格書って肝心なことが

本文から見つけにくい。

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