先日、年次点検を行った
お客様にて。
いつものように
点検清掃を実施し、
送電前に引込ケーブルの
直流漏れ電流診断を
双興 ハイボルトテスタ
HVT-11K
と
T&D
マルチチャンネルレコーダ
MCR-4V
を使用して
G法にて行いました。
(ケーブルはCVT 38sq×110m 2012年製)
![20220419180620.03.26.jpg](https://toaru-d.com/wp-content/uploads/2023/08/20220419180620.03.26.jpg)
まずは5kV印加で1分間
(だいたいの現場は1分もとれば十分)
![20220419180624.jpg](https://toaru-d.com/wp-content/uploads/2023/08/20220419180624.jpg)
絶縁抵抗値100GΩ、漏れ電流換算0.1μAで
問題なかったので、
続いて10kV印加。
![20220419180625.jpg](https://toaru-d.com/wp-content/uploads/2023/08/20220419180625.jpg)
途端に
絶縁抵抗値100MΩ程度になり、
漏れ電流はグラフ上限38μAオーバー。
やばいと思って1分待たずして
試験中止。
その後1000Vメガをかけてみましたが、
絶縁抵抗値100MΩ届かないくらいに
なってしまいました。
絶縁抵抗値0MΩではないので、
PASの復旧を確認して受電、
しばらく待ってみましたが
地絡で落ちるようなことなし。
その後2日経ってますが
停電はないのでホッしています。
原因の考察ですが、
まず水が常時触れている環境が
悪いのではと思います。
距離が110mと長く
ハンドホール3か所を経由しているのですが、
霞ヶ浦に近く
元々沼地だった可能性がある土地なので、
これまで何度かポンプで
水を抜いているのですが
溜まってしまいます。
![20220419180621.46.02.jpg](https://toaru-d.com/wp-content/uploads/2023/08/20220419180621.46.02.jpg)
![20220419180622.47.01.jpg](https://toaru-d.com/wp-content/uploads/2023/08/20220419180622.47.01.jpg)
![20220419180623.47.18.jpg](https://toaru-d.com/wp-content/uploads/2023/08/20220419180623.47.18.jpg)
年数でいうと
2012年製でちょうど10年経過。
交換推奨20年の半分で劣化と
短くて残念です。
最近、とあるメーカー品では
水に常時浸っている環境下にて
10年未満で地絡や絶縁抵抗低下のする物の
情報がありましたが、
対象のメーカーでは
ありませんでした。
お客様に報告して
最優先での改修計画をお願いしましたが、
現在ケーブル入手困難であることを
お客様もわかっていて
渋い顔をされていました。
先々心配です。
~追記~
経済産業省 中部近畿産業保安監督部から
通達が出ている
今回の件にドンピシャな
資料がありましたので
お客様に渡すとともに、
ケーブルはE-Eタイプを推奨すると
伝えました。
↑ハンドホール点検に必須。
車載しとくべし。
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