とある有名企業事務所の
定期検査を
試験業務として実施。
こちらは保安規定で
定期検査は2年に一度。
そして、1年前に
VCB.VCS,VT,CT,LBSの
交換が入っており、
工事後
初定期検査となりました。
![20220102190300.09.19-3.jpg](https://toaru-d.com/wp-content/uploads/2023/08/20220102190300.09.19-3.jpg)
本線、予備線があるのですが、
過電流継電器試験を
コントリと操作系に補助電源入れて
VCB連動にて実施。
ところがOCRを動作させても
遮断器が動きませんでした。
![20220102190303.55.34.jpg](https://toaru-d.com/wp-content/uploads/2023/08/20220102190303.55.34.jpg)
原因を探るため、
まず本線側から
導通確認したりモール配線ダクトを開けて
トリップ回路の配線を追いました。
結果、
OCRのT2端子から出てる線が
ビニテ巻にして配線ダクト内に
しまわれていました。
本来は
コントリ→OCR接点端子間に
配線するべき箇所です。
![20220102190304.56.37.jpg](https://toaru-d.com/wp-content/uploads/2023/08/20220102190304.56.37.jpg)
予備線側も似たようなもので、
コントリからOCR接点端子までの
配線が取り外され
ビニテ巻して
隠されていました。
![20220102190305.57.42.jpg](https://toaru-d.com/wp-content/uploads/2023/08/20220102190305.57.42.jpg)
予備線側は過電流の故障表示器回路も
同じようの断線状態でビニテ巻。
![20220102190301.33.50-1.jpg](https://toaru-d.com/wp-content/uploads/2023/08/20220102190301.33.50-1.jpg)
1年間受電の
過電流保護が
働かない状態だったことを
お客様に説明し、
手持ちのM3ネジナットセットとチューブで
必要箇所を
繋いで養生して、
正常な動作するよう
復旧させました。
![20220102190302.12.35.jpg](https://toaru-d.com/wp-content/uploads/2023/08/20220102190302.12.35.jpg)
さらにびっくりなことに、
予備線は
配線ミスのせいで
切操作ができない状態だったのに、
なにも調べもせず
入切カムスイッチの接点不良と
書かれていました。
カムスイッチに罪はないのに。
過去にPAS,UGSがないときの名残で
受電盤に未使用の
地絡方向継電器があって、
VCB交換のついでに
撤去作業を行い、
配線を根こそぎ外して
その後考えなしの処置のせいで
起きた不良です。
原因はそれですが、
それよりも
工事後の竣工検査が
行われていないことに
憤りを感じました。
今回思ったこと
・わかんないんだったらいじくるな!
・工事後、なおかつ制御系を
いじったのならば
竣工検査をかならずやってくれ。
・このお粗末な工事をやったのが
誰もが知っている
某有名電気工事会社だということが
一番びっくり。
コメント