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つくばの"すーさん"
電気管理技術者
つくば電気管理事務所です。
茨城県つくば市を拠点に
自家用電気工作物(高圧電気需要家)の
外部委託電気保安管理業務
および各種測定等試験業務を
おこなっております。

このブログでは
電気管理技術者(電気主任技術者)として
自家用電気工作物の
実務に関することや
各種業務で経験したことを
随時掲載しています。

最近の静止型過電流継電器試験での失敗譚

専任主任技術者がいる

とある工場で過電流継電器試験。

これは富士電機の

QHA-OC2。

昨年試験したとき

瞬時動作値が

整定値20Aに対して

11Aで動作しました。

これは管理値±15%より

だいぶ低かったので

指摘として報告してました。

今年も同様な結果が出たのですが、

2018年製とまだまだ新しく

そんなに早く狂うものなのか

不思議でした。

整定値の見直しやら

ダイヤルの接触不良かと思い

あれこれ試している時に

ふと気になったのは

瞬時特性が3段になっていること。

何げなく2段に戻して試験したところ

管理値範囲内での動作を確認できました。

原因の検証のため取説参照。

性能と試験項目のページには

不動作特性として最小整定値(10A)にて

動作電流値の80%(8A)の電流を

急激に加えても不動作と書いてありますが

これだと20Aのところ11A動作の理由にはなりません。

瞬時動作特性曲線図のページで

3段特性だと50%〜100%で

0.3sで動作することがわかりました。

盤更新で古い誘導型から現在のリレーに

変わっただけで

特に3段特性にしていた理由は

ないとのこと。

ですので2段特性にすることとなりました。

三菱、富士、泰和、オムロンなど

最近販売されているOCRには

3段特性がみんなついているので

今後は気をつけたいと思います。

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