平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に
被災された方々に謹んでお見舞い申し上げます。
また、一刻も早いライフラインの確保と皆様の復旧・復興を心より
お祈り申し上げます。
私が住むつくば市では震災後、停電と断水が数日続きましたが
現在何不自由なく生活ができ幸せと感じております。
しかし、わたしが契約させていただいているお客様の設備や、
先輩の電機管理技術者たちの話を聞くと、震災による
設備トラブルがやはりあちこちでおきているようです。
ここで何件かご紹介いたします。
①振動により変圧器破損。
屋上に設置されているキュービクル内の変圧器が、
振動により固定台ごと動いてしまい、LBSとヒューズ破損、
変圧器下部にある廃油栓がダメージを受け、絶縁油がほとんど
流れ出てしまいました。立地や建物の構造のせいで揺れが
ひどかったのかと思います。
②キュービクル未固定により本体が動いた。
屋内に設置されているキュービクルなのですが、
アンカーボルト等がなかったため、キュービクルが
動いてしまいました。幸い内部に損傷はありませんでしたが、
下手に動いたり傾いたりしたら、内部損傷により火災、停電の
恐れが出てきます。
③水銀灯用安定器の脱落。
キュービクルに設置されている漏電火災警報器が鳴り
お客様から通報を受け現場へ言ったところ、
看板内側の水銀灯用安定器がフレームごと脱落していました。
本来写真にある分電盤の上にあったものが、いまでは
電線のみでぶら下がった状態です。そして電線の1部が
損傷しフレームに触れ、かすかに火花が出ていました。
損傷箇所は重く補修は難しかったので、切り離しを行いました。
上記はほんの1例かと思いますが、まだまだ大きな余震が
続いております。お客様には早めの確認、改修、対策を
提案させていただきたいと思っております。
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