お客様より「2階エアコンをつけるとブレーカーが切れる」と
申し出があり調査を行いました。
まずは漏電遮断器の2次側を絶縁測定、50MΩで
異常ないことを確認。ということはエアコン室外機内部の
絶縁不良かと思い、カバーを外しマグネットスイッチ以降の
回路を測定、こちらも50MΩで異常なし。
![20160923094045.jpg](https://toaru-d.com/wp-content/uploads/2023/07/20160923094045.jpg)
おかしいなと思い、ピークホールドのクランプにて測定しつつ
エアコンを動かしてみた。
しばらくすると漏電遮断器が動作、しかし漏洩電流は8mA。
30mA定格で51%~100%以内動作のはず。
そうなると、今度は漏電遮断器が怪しい。
そのとき漏電遮断器の試験器を持ち合わせていなかったので
後日再調査。
漏電遮断器の試験開始。通常試験器をつなげ電流を上げ
動作範囲内にて動くのが普通だが、なぜか試験器をつないだ
瞬間に切れてしまう。あきらかに本体故障と確定。
![20160923094044.jpg](https://toaru-d.com/wp-content/uploads/2023/07/20160923094044.jpg)
1990年製で20年も使っていればおかしくなっても
しょうがないですね。
お客様には漏電遮断器の交換をお願いすると同時に、
同じものが使われている回路がほかにもあるので
そのうちだめになるかもしれないと
説明して帰りました。
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