(文章長いです。)
8時から営業開始する
お客様の月次点検をやろうと
現場に到着するかしないかの
タイミングで、
「停電してエレベーターに人が
閉じ込められている!」
と某ホテルから連絡を受けました。
その後確認してもらったが
その需要家だけが停電しているようで
残念なことに
1時間くらいかかる場所でしたが
現場に急行しました。
現場到着前に、
12階建ての建物で
エレベーターが使えないから
事故確認前後の地上キャビネット操作を
自分一人では厳しいと思い
応援を一人頼みました。
結果的にエレベータ内に
人はいなかったのでよかったです。
しかし、お客様が通報したのか
消防が本部を立ち上げて物々しい雰囲気に
なっていました。
手始めに
地上キャビネットのUGSを確認したが
動作はなし。
続いて屋上に上がりキュービクル内を
見ると、

LBS開放になっていました。
白相と青相だけヒューズが切れているので
相間短絡かと思われました。
応援者に連絡してUGSを開放後、
所内の調査を開始。

母線支持碍子に黒い綿毛のようなものを
見つけました。
その真下をみたら、

鳥が落ちていました。
犯人は鳥の接触に相間短絡でした。
では入ったのはどこからかと

周囲は問題なし。

たぶん足元のケーブルラックの
隙間から入ったと
思われます。
2週間後に元もとの予定で
年次点検の計画があるので
隙間対策は後回しにし、
復電優先で
LBSヒューズ交換、
高圧絶縁抵抗測定後
地上応援者にUGS投入してもらい
復電完了。
停電してから
1時間半での復旧となりました。
お客様と消防に原因を説明、
人的被害はないので
消防は問題なし、
電力会社にも通報が
はいっていたようで
連絡が来ましたが
こちらも問題なし。
鳥は後日年次点検時に
片付ければいいなと
現場引き上げました。
それからしばらくして、
お客様より
事故原因の画像がほしいと
連絡を受け、メールするために
画像を見直していたら、

感電したと思う鳥の隣に
もう一匹いる!!
これ動いたらまずいと思い
現場にまた行きました。
結局両方お亡くなりになっていたので
よかったです。

感電していた黒い鳥はムクドリ、
トングではさんでいるほうは
セキレイという鳥のようです。
こっちは出られなくなって
餓死でしょうか。
後で聞きましたが
セキレイという鳥は
隙間からガンガン入ってくる
鳥だとのことです。
忙しい1日となりました。
コメント