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鈴木研志(すずきけんじ)
電気管理技術者
つくば電気管理事務所です。
茨城県つくば市を拠点に
自家用電気工作物(高圧電気需要家)の
外部委託電気保安管理業務
および各種測定等試験業務を
おこなっております。

このブログでは
電気管理技術者(電気主任技術者)として
自家用電気工作物の
実務に関することや
各種業務で経験したことを
掲載しています。

戸上製PAS 遮断時トリップコイル切り離しスイッチ遍歴

年次点検での

PASのSOG試験。

トリップコイルの

コイル抵抗と絶縁抵抗を測っておこうかと

思ったのですが、

ここのPASは94年製、

この年代の戸上PASは

戸上電機 取説 1996年No.00239d抜粋

開閉器遮断と同時に

トリップコイルも

切り離されるので

停電中のコイル抵抗は測定不能、

コイル絶縁抵抗だけ500Vレンジで測定しました。

PAS投入中でなければ

コイル抵抗は測れませんが、

異常があるわけではないので

充電中に

わざわざ端子バラシての測定は

無駄に危ない作業だと思うので

おこないません。

(SOGだけ2010年の物に交換してあります。)

ですのでPAS開放中に

SOG補助電源を入れると

トリップコイル断線と判断され

自己診断異常ランプが点灯します。

戸上電機 取説 1999年No.00252m抜粋

1999年くらいから2024年くらいまでの物は

トリップコイルにスイッチがなく

PAS開放中でもコイル抵抗は測れます。

この記事を書くため

最新の仕様も確認しておこうと

メーカーサイトで

最新取説を確認したところ、

戸上電機 取説 2025年No.01314d抜粋

現在は

標準で内部スイッチ無し、

特殊仕様として

トリップ回路自己消磁接点付が

選択できるようです。

このごろのPAS試験用電源には

コンパクトなポータブル電源を使うのが

言わば常識。

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