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鈴木研志(すずきけんじ)
電気管理技術者
つくば電気管理事務所です。
茨城県つくば市を拠点に
自家用電気工作物(高圧電気需要家)の
外部委託電気保安管理業務
および各種測定等試験業務を
おこなっております。

このブログでは
電気管理技術者(電気主任技術者)として
自家用電気工作物の
実務に関することや
各種業務で経験したことを
掲載しています。

一体型耐圧試験器の電流計校正方法を考える

交流耐圧試験装置 IP-11K75M | 株式会社 双興電機製作所

交流耐電圧試験器 IP-1110 | ムサシインテックなど

耐電圧トランスと計器が一体型になった

耐電圧試験器を持っている人を

たまに見かけます。

PAS単体更新工事等の

静電容量の少ない耐圧試験なら

試験準備が楽なので

あったらいいな、なんて思いますが

現状そんな頻繁に

耐圧試験をおこなうわけではなく

耐トラとリレー試験器組み合わせで

事足りているので

購入までは至らない、

そんな感じです。

うちの計器校正業務ではないのですが

所属団体の計器校正作業お手伝いで

交流耐圧試験装置 IP-11K75Mがでてきました。

電圧計校正は

出力を直接高電圧計で測り確認。

2次電流計は

リアクトル電流も測定できるよう

500mAレンジまであります。

直流耐電圧試験器の校正をやるときは

試験器自身の出力で

電流計校正をおこないますが

この試験器の出力電流は75mA、

500mAには足りません。

IP-11K75Mの取説に内部回路図は無いですが

同メーカーでほかの耐電圧試験装置の取説や

ムサシインテックのもので確認↓

双興電機 耐電圧試験 電流計測内部回路 取説参照
交流耐電圧試験器 IP-1110 電流計測内部回路 取説参照

各メーカーの回路図を見る限り

リアクトル電流としてなら外部から電流を入れて

校正できそうです。

電流計はシャント抵抗の抵抗端電圧を測るタイプではなく

CTで電流を検出した値を増幅して電流計を動かしているので

試験器の電源が必須です。

電流計は無事動かせました。

  • 1次電流計はスライダック2次~耐圧トランス1次間であり
    構造上試験器内部で閉ざされた回路なので校正は不可。
  • 2次電流計は回路図から
    リアクトル電流測定にして
    外部から電流を流せば
    校正可能である。

今回のことで

校正のノウハウをひとつ学べたことが

ありがたい。

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