
交流耐圧試験装置 IP-11K75M | 株式会社 双興電機製作所や
耐電圧トランスと計器が一体型になった
耐電圧試験器を持っている人を
たまに見かけます。
PAS単体更新工事等の
静電容量の少ない耐圧試験なら
試験準備が楽なので
あったらいいな、なんて思いますが
現状そんな頻繁に
耐圧試験をおこなうわけではなく
耐トラとリレー試験器組み合わせで
事足りているので
購入までは至らない、
そんな感じです。
うちの計器校正業務ではないのですが
所属団体の計器校正作業お手伝いで
交流耐圧試験装置 IP-11K75Mがでてきました。
電圧計校正は
出力を直接高電圧計で測り確認。
2次電流計は
リアクトル電流も測定できるよう
500mAレンジまであります。
直流耐電圧試験器の校正をやるときは
試験器自身の出力で
電流計校正をおこないますが
この試験器の出力電流は75mA、
500mAには足りません。
IP-11K75Mの取説に内部回路図は無いですが
同メーカーでほかの耐電圧試験装置の取説や
ムサシインテックのもので確認↓


各メーカーの回路図を見る限り
リアクトル電流としてなら外部から電流を入れて
校正できそうです。
電流計はシャント抵抗の抵抗端電圧を測るタイプではなく
CTで電流を検出した値を増幅して電流計を動かしているので
試験器の電源が必須です。
電流計は無事動かせました。

- 1次電流計はスライダック2次~耐圧トランス1次間であり
構造上試験器内部で閉ざされた回路なので校正は不可。 - 2次電流計は回路図から
リアクトル電流測定にして
外部から電流を流せば
校正可能である。
今回のことで
校正のノウハウをひとつ学べたことが
ありがたい。



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