絶縁・接地抵抗計校正器 MGA-5000 | 株式会社 双興電機製作所の
計器校正を受託しました。

私が所有している
絶縁・接地抵抗計校正器 MGA-1000 | 株式会社 双興電機製作所
の上位機種です。
違いは
絶縁抵抗で
0.05MΩより小さい抵抗と2000MΩより大きい抵抗が
備わっていること、
接地抵抗は
抵抗切替器により
校正作業が楽になっている点です。
絶縁抵抗は超絶縁抵抗計とDMMで測定。
とくに悩むことなし。

接地抵抗端子は
補助極P,Cそれぞれ500Ω入っていて
Eの抵抗値だけを測りたくても
PかCを
経由する必要があり、
例えば500Ωレンジを測定したくても
E-Pで1000Ωになってしまいます。

そこで、
切替器0Ωで補助極分だけの500Ωにして
DMMのNull機能を使用し
500Ω→0Ωにオフセットしてから
各レンジを測定。

画面右下がNullでオフセットした数値、
画面左が元の抵抗500Ωをキャンセルした数値で
500Ω選択で502Ωと表示され
精度範囲±1%以内であることを確認しました。
Null演算
うちのDMM KEYSIGHT34450Aの
1.00000kΩレンジのテスト電流は500μAなので
補助極P500Ω P測定値499Ω
Null 499Ω×500μA=249.5mV
測定対象E500Ω
総合測定電圧値500.5mV
500.5mV-249.5mV=251mV
251mV/500μA=E測定値502Ω
こんな演算を中でやっているのだと思います。




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