とあるお客様の年次点検(応援)にて。
年次点検のため、PASをテストボタン(DGR)で
開放しようとしたところ、
SOG制御装置に動作表示はでたものの、開閉器側は
連動せず。
あわててテストボタン(SO)を押したところ、
開閉器開放できた。
「ん???」
変だなと思いつつとりあえずSOG制御装置の
保護継電器試験を実施。
動作確認の接点は警報接点を使い、
すべての項目が良好。
つぎに故障診断。
メーカーはN社で取説が必要だったのですが、
iPadにいれてある各継電器に関する資料のなかに
あったので参考にしながら実施。
(状態)
・SOG制御装置の電源ランプは点灯。
・制御箱の自己診断表示は消灯状態。(異常なし)
・製造年は2007年(まだ5年弱しか経ってはいない)
(開閉器)
・Va,Vb,Vc制御箱からはずして対地間の
絶縁抵抗測定 各100MΩ以上で良。
・Va,Vc間の抵抗値 33.6Ωを確認。
(メーカーではトリップコイルの抵抗値は30Ωと
なっているのでこちらも良)
(SOG制御装置)
・配線取り外して制御電源投入時のVa,Vcの電圧DC60V。
・テストボタンDGR連続動作時、Va,Vc間はDC0V。
テストボタンSO連続動作時、DC-60V。
(通常、常時 約DC28V、トリップ動作時 約DC140Vと
なっているので不良)
・試験電流、試験電圧を印加にて動作させても結果は同じ。
この日は設備の施工業者もいたので、そちらから
PASメーカーに問い合わせしていただくことになったが、
たった5年程度で普通は壊れない。
昨年、このお客様がある地域は雷がドカドカ落ちたことが
あるので、きっと誘導雷が制御装置に入り込んだのでは
ないかと個人的には思う。
よくよく考えてみると、常時 約DC28Vのところ、
常時DC60Vというほうが怖い!
改修前に不必要動作がおきないことを願います。
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