とある現場でのリレー試験で
3か所のサブ変を回りました。
この日は
組んだ人の用意した機材
過電流・地絡継電器試験装置 BCT-50K | 株式会社 双興電機製作所
GR・DGRリレーテスタ GCR-miniVS | ムサシインテック
EcoFlow DELTA 2|エコフロー デルタ 2 – EcoFlow Japan
を使用しました。

ポータブル電源は買ったばかりで今日から使い始めです。
コストコの49,800円が最安値だと
聞いて購入したそうです。
使い始めと聞いて
なんとなく嫌な予感がしたので
ポタ電の電源を入れて見てみたら


予感的中
設定変更をしておらず
関東なのに
“60Hz”になったままでした。




AC電源がオフになっている状態で”AC ON/OFF”ボタンを音が鳴るまで長押しする。
上記の方法で
50Hzに切り替えてから
1か所目のサブ変リレー試験をおこない、
試験結果問題なく終えました。


続いて2か所目に移動して
過電流継電器試験を行ったのですが、
限時要素T=3Aで
限時要素の動作値は
各整定値の管理値±10%なので
2.7~3.3Aのところ
3.5Aとやたら高い結果が出ました。


OCRの表示選択を電流計測にして
確認したところ、
試験器3.0A出力で
2.6Aと低く表示されたので
どちらが正しいのか


クランプメータをかましたところ
試験器の出力が正しい。
そして、
また嫌な予感がしたので
DELTA2を見たら


“60Hz”に変わっていました・・・
気が付かなければ
リレーの不良指摘を出すところでした。
どうやら持ち主は
メインスイッチを入れたのち
“AC ON/OFF”ボタンを
長押しして電源を入れるものだと
思っていたようです。



取説読んでないから知らなかった
と言われました。
たしかに取説を読む人は
少ないかもしれません。



“AC ON/OFF”ボタンは短押で操作してください。誤って60Hzに切り替わったまま試験してしまうと試験結果に大きな誤差が生じる場合があるようなので今後注意したほうがいいですよ。
と伝え再試験をおこない
事なきを得ました。


今回のような
DELTA2の操作ミスによるものや、
DELTA2MAXの一部個体では
変更操作してないのに
勝手に50→60Hzへ
変わってしまう
(ソフトウエアバージョンアップでも直らない)
なんて周波数のトラブルを
何度か聞いてます。
試験結果に影響が出ることなので
取り扱いには
十分注意が必要と思います。
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