これまで準備してきた
抵抗やコンデンサを用いて
株式会社 双興電機製作所/タンデルチェッカー TA-1020 (soukou.co.jp)の
自社校正をやってみました。
まずは、
高電圧計の校正と、
漏れ電流計の校正をおこない
これは難なくクリア。
そして本番のtanδ校正。
試験用抵抗やコンデンサを
使用前にDMMで測定し
tanδ%を演算。
並列につないで
2kV,6kV,10kVの電圧を印加します。
コンデンサ0.00912μFと抵抗4.9MΩだと
演算上7.1%、確度±2%なので5.1%~9.1%に
なるはずでした。
2kVの時は
範囲内の数値が出ましたが
6kV,10kVの時は
大幅に外れてしまいます。
電圧が上がるとtanδ%が上がるということは
絶縁抵抗値が変動しているのでは、
と考えられます。
ですので、
コンデンサを
ハイボルトテスタHVT-11Kで
絶縁抵抗測定したところ、
DC5kVでは100GΩ超えますが
DC10kVだと5GΩに届きません。
30kVコンデンサといっても
作りからして
高電圧に対する絶縁は維持できない、
ということだと思います。
同じ形のコンデンサで
50kVの物や
もっとお金を出せば違うものも
あると思うので、
そのうち
リベンジしてみようと思います。
コメント
コメント一覧 (4件)
いつも楽しみに拝見しております。
先日ケーブルの直流耐圧を模擬するため、
AliExpressでリンクにある青い30kV耐圧のコンデンサで試してみました。
ハイボルトテスタで6kVくらいまでは漏れ電流が少なかったのですが、
10kVあたりから30μA一気に上がり、
更に15kV程度まで上げると、コンデンサのリード間でパンッ!と空中放電が始まりました。
コンデンサの耐圧以前に、端子間の距離に問題があるようです。
2~3個直列にすれば問題解決ですがその分静電容量が下がり…
その後1週間程度放置したあと、同じ要領で耐圧してみたところ、
0.3μA程度で落ち着き、あれー?って感じです。
試験器の接地は常に取っており条件も変わらず、
中華コンデンサは慣らしが必要なのかなと…とにかく不安定なのは間違いなさそうです。
もきゅうさん>
コメントありがとうございます。
やはりサイズからして
どう考えても離隔距離が足らず
しょうがないかなとあきらめて
ごついのを購入しました。
前職で使用していました。
高耐圧セラミックコンデンサーは油中またはモールドしての使用を想定していますので気中では沿面で放電してしまいます。
また印加電圧によって静電容量が変わってしまうので校正目的には向かないと思います。
高容量重視のタイプでは定格電圧の印加で容量が50%まで低下しますし、容量安定重視のタイプでも20%以上減ってしまいます。
高価ですがフィルムコンデンサがおすすめです。
あきけんさん>
コメントありがとうございます。
コンデンサの種類について教えていただきありがとうございます。
当方あまりものの違いを知らないので
的が外れていたかもです。
とりあえずあきらめた案件ですが
やる気が出たらまた考えてみたいと思います。
その際はフィルムコンデンサの選定で
ご相談させていただくかもです。
今後ともよろしくお願いします。