まもなく受電の物件があります。

OCRの整定値は通常
電力会社と工事店の
図面協議があって
電力会社側から
整定値を指定されてくるものだと
ばかり思っていましたが、
100A以上のCTを使用する場合
こちらで整定値を定めて
I-t特性図を提出しなければ
ならないようです。

先月竣工検査やって
あと2日で受電日になるのに
なぜか今日連絡が来ました。
ちなみに竣工検査での過電流継電器試験は
きっとこのくらいだろうという予測数値で
試験してありました。
電力会社との保護協調確認計算
電力会社OCR
段時限特定
1段780A 0.5s
(時間差0.11s以上早く)
2段1560A 0.2s
(時間差0.15s以上早く=
0.05s以下で動作という事で
瞬時動作値で確認)
― 追記 ―
上記画像内の0.11sと0.15sは、
配変OCR慣性特性0.05sと
需要家側CB遮断時間
50Hz 3サイクル0.06s
もしくは5サイクル0.10sから。
今回は3サイクルのVCBなので
配変OCRの動作時間より
0.11s早い必要があります。
―
需要家OCR
タップ4
レバー1
瞬時40A
超反限時特性
限時動作時間
1段電流/(タップ×CT比)=入力電流倍率
780A/(4×(200/5)=4.875
超反限時の場合

80/(4.875²-1)×(1/10)=0.351s
0.5s-0.351s=0.149s 時間差0.11s以上なのでOK
瞬時動作時間
配変OCR動作時間0.2s-
(配変OCR慣性特性0.05s+CB3サイクル0.06s)
=0.09s以下、
過電流継電器メーカーの
瞬時時間特性図から

100%~160% 0.09sなので
瞬時動作電流値の確認を行いました。
2段電流/CT比=瞬時動作電流値
1560A/(200/5)=39 瞬時タップ39以下なので30A
40Aではだめとなりました。

作成には
東京電気管理技術所協会の
技術研究発表会で
2011年に配布された
エクセルの保護協調作成ソフトを
使用しました。
以前
電気関雑誌で見かけた
というものが気になってたことを
今回の作業中に思い出しました。
単結が書けて保護協調も
作成できるそう。
カタログと価格を問い合わせしてみましたが、
使用頻度はそんなに高くないので
価格を見てから考えようと思います。
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