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つくばの"すーさん"
電気管理技術者
つくば電気管理事務所です。
茨城県つくば市を拠点に
自家用電気工作物(高圧電気需要家)の
外部委託電気保安管理業務
および各種測定等試験業務を
おこなっております。

このブログでは
電気管理技術者(電気主任技術者)として
自家用電気工作物の
実務に関することや
各種業務で経験したことを
随時掲載しています。

(耐圧試験)リアクトルでの充電電流打消し限界

~2016年12月11日 日曜日~

ちょっと遠くまで

耐圧試験に行ってきました。

屋外でしたが天気が良くて仕事日和でした。

6kV CVT 250sq×320mの耐圧で

1本の静電容量が0.41μF/kmなので

3線一括の場合、

計算上1279mAの充電電流のつもりで

機材準備していきました。

(念の為うちにある

ありったけのリアクトル、

300+200mA 2台、200mA 1台、

100mA 1台を持参)

実際のケーブル静電容量は

3線一括にて350nF≒1137mAだったので

リアクトルを300+200mA2台、100mA1台

使用しました。

単純に1137-1100=37mAで

耐トラの容量よゆーだと高をくくって

試験開始しましたが、

充電電流 1120mA

リアクトル電流 1140mA

耐トラ電流 102mA

1次電流 10.2A

充電電流に対してほぼドンピシャな

リアクトル電流なのに

耐トラの電流が予想外に大きくて

何度もメーターを見返してしまいました。

1次電流と耐トラ電流は

100:1と合っているので

読み間違いはないはずです。

耐圧自体は問題なく終了し、

現地解散となった後、

めったに読んだことのない

取説を読んでみたらありました。

電源容量の10%程度は

損失分として打ち消せない!

正直、

リアクトル複数台必要な耐圧を

実際にわたしが受けたのは

今回初めてだったので

いままで気にしたことありませんでしたが、

取説は大事、そして

充電電流に対して

リアクトル容量だけあれば

よいってわけじゃないことが

わかりました。

まだまだ修行が足りないと

痛感しました。

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