昨日の記事に引き続き
毎年お正月時期に
年次点検を行う現場(採石場)での
お手伝い続き。
今年度更新されたばかりの
中継分岐盤内にある
地絡方向継電器を試験。
Io最小動作試験でしたが、
0.1A整定で管理値は±10%なので90~110mA。
しかし、何度やっても
60~70mAくらいで動作してしまいました。
交換後1年経っていないのに
納得できないので調査しました。
まずは三菱MDG-A3V-Tの表示を
Io計測にしてLED表示を見ながら
試験電流を上げていったところ、
表示が点いたり消えたりして数値が
落ち着かない感じでした。
(動画も撮ればよかった)
ZCT周辺から確認しようと見たら、
送り出しケーブルなのに
シールドアースを
ZCTにくぐして戻されていませんでした。
通常その処置がないと
ケーブル地絡の保護ができません。
そもそもこれって・・・と思い
送り出した先にあるサブ変の引込を見たところ、
両端接地になっていました。
分岐盤試験中、
サブ変も別動隊による試験が行われていたり
近くで仮設電源が入っていたりしているので
迷走電流とかあったりしたかな、と疑います。
運用上もよくないので
現場管理者に報告して
送り出し側シールドアースを
外しました。
外した結果、DGRのIo動作値は101mAと
管理値内に入るようになり、
Io計測の表示も
試験電流に追従した表示になりました。
受電中でなくても影響出ることがあるんだと
学びました。
ついでに、ほかのケーブル貫通部ですが
パテ盛りが薄かったようで
抜けていました。
今回パテの準備をだれも持っていなかったので
月次の時にやっておくと
管理者は言っていました。
この現場は
いつも正月明けだからか、
毎回管理者が
おいしいお弁当を用意してくれます。
なかなかないですよね、
現場でウナギが乗っているお弁当なんて。
コメント
コメント一覧 (2件)
良い記事ですね。勉強になりました
マルコさん>
コメントありがとうございます。
毎日記事を上げているので
くだらないことから興味を引くものまで
ムラはあると思いますが
これからもよろしくお願いします。