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つくばの"すーさん"
電気管理技術者
つくば電気管理事務所です。
茨城県つくば市を拠点に
自家用電気工作物(高圧電気需要家)の
外部委託電気保安管理業務
および各種測定等試験業務を
おこなっております。

このブログでは
電気管理技術者(電気主任技術者)として
自家用電気工作物の
実務に関することや
各種業務で経験したことを
随時掲載しています。

超反限時の式の違い

何年か前に

VCB更新と同時に

過電流継電器を

オムロン K2CA-DO-R2から

オムロン K2OC-ACNへ

交換した現場で、

月次点検中に

いまさら気になったことがあります。

交換になったとき、

動作時間特性は

今まで通りの

超反限時(EI)にセットしたつもりでした。

しかし選択項目を見直すと

静止型(DO)というのがあります。

両方とも超反限時だと思うのですが

違いなんてあるのだろうか?

と疑問に思ったので調べました。

リレー本体に特性図も書いてあり、

ぱっと見EIとDOに違いを感じませんでしたが

目を凝らしてみると

左はじと中ほどにズレがあります。

omron K2OC 取説抜粋

取説から、

超反限時の式が違うそうです。

超反限時(EI) 80 I²-1 × D 10 (s)
静止型(DO) 62.1875 (I-0.5)² × D 10 +0.05(s)
超反限時の式の違い

では

各社の過去にメジャーだった機種は

どうなのか

見比べてみました。

オムロン K2CA-D 取説抜粋

オムロンK2CA-Dの取説を見ましたが

計算式の記載は無し。

三菱電機 MOC-E1 取説抜粋

三菱電機は

80 I²-1 × D 10 (s)でした。

富士電機 QHシリーズ 取説抜粋

富士電機も

80 I²-1 × D 10 (s)でした。

結論として、

オムロンだけが

独自の式だったようです。

保護協調的には

ほぼ変わらないし、

試験するにしても

D=10 300%は10s±17%は変わらず、

700%で1.67sか1.52sの±12%と

試験の結果に影響があるほど

数値が違うわけではないので

正直どっちでもいいと思います。

以前と全く同じがいい、という人は

静止型(DO)設定をお使いくださいという

メーカーの配慮ではないかと想像します。

超反限時(EI)と静止型(DO)設定の
最小動作時間についての追記

限時動作時間最小値が

超反限時(EI)だとダイヤル0.25~8まで0.15s程度になりますが

静止型(DO)ではそれぞれもっと早いようです。

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