
たまに
自身のまたは知り合いが所有する測定器の
計器校正をおこなっていることを書いていますが、
昨日、Facebookにコメントで、
「絶縁抵抗計と接地抵抗計の校正はJIS方式でないと校正に値しない」と
言われました。
ちょっと極端な意見でどうなんだと思う反面、
はたしてJIS方式の校正とはどんなものなのか
知る必要はあるかなと
規格書を読んでみようと考えました。
絶縁抵抗計に関しては
太陽電池発電所の使用前自己確認について調べる過程で
JIS C 1302:2018 絶縁抵抗計を見るため
すでに所有していたので
確認できます。
接地抵抗計に関して調べたところ
JIS C 1304:2002 接地抵抗計だそうですが、
この規格は
「JISの使用頻度が少なく,国家標準としての意義が薄れたため」
という理由ですでに廃止になっているそうです。

製造者(例えばH置電機)の接地抵抗計取説によると
接地抵抗計の適合規格は国際規格EN61557で
JISは廃止になっているが準拠しています、とのこと。
国際規格はたぶん調べても
英文だろうから
理解できる気がしないのでやめておくとして、
廃止されたJIS規格がネットにないかを検索しました。
が、
全然出てきません。
ですので
JISC 日本産業標準調査会へ問い合わせ
↓
日本規格協会 標準化総括チームより
廃止規格の確認方法としましては、ウェブ上ではできない状況です。
規格票の出版・販売を承っております弊会 日本規格協会のライブラリへお越しいただけましたら、
その場での閲覧が可能でございます。お越しいただくことが難しい場合は、規格票購入のご検討を
いただけましたら、幸甚です。
・ライブラリのご案内<https://www.jsa.or.jp/jsa/jsa_lib>
・旧規格、廃止規格の価格や入手方法は弊会出版情報サービスチームへお願いいたします。
このような返答あり。
ライブラリとは?と思いリンクを開いてみたら
文字通り三田にあるビルの書庫のようです。
ここまで行く交通費と時間を考えたら
複写を注文して送ってもらうほうが現実的なので
JSA出版情報サービスチームへ注文について問い合わせ
↓
価格と注文方法を聞いたところ、
旧版JIS C 1304:2002
和文冊子¥2,800.-(税抜) 送付手数料(一律 550 円、消費税込)
納期-4~5営業日
ということで
即注文して入手しました。
少しでも世の中の標準に沿った方法を
会得出来たら間違いないと
思います。
ただし、こだわりすぎて
手間やコストが増えることは望まないので
現場での測定で使用するにあたり
どこまで必要かの
バランスを最優先とします。
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