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鈴木研志(すずきけんじ)
電気管理技術者
茨城県つくば市を拠点に、電力会社から高圧電力を供給される工場やビル等の電気設備の保安管理業務および各種測定等試験業務をおこなっております。

このブログでは電気管理技術者(電気主任技術者)として自家用電気工作物の実務に関することや各種業務で経験したことを掲載しています。

PVメガ校正 実施方法の検証

夜な夜な都内某所にて

点検作業員としてのバイト中、

〇電社長

PVメガのPVレンジの校正って
どうやってやってる?

自分

ほかのレンジと同じく
標準抵抗測ってますけど?

〇電社長

あれって、
太陽光ストリングが
充電中に測る機能だから、
校正も同じような条件で
やるべきと思うんだけど
どうだろう?

なんて会話になり

たしかにその通りだと思いました。

私が

を購入したとき

メーカー校正証明書付きで買っていないため

メーカーのやり方が確認できません。

ですので自分なりに考えてみました。

目次

PVメガ校正回路と電圧

こんな感じで繋ごうと思いますが

DC電圧源の電圧はどのくらいにするべきか

ふと点検先のパワコンに

表示されているストリングの電圧を思い出し

PCやCN(たぶん各DC端子-対地間?)は

PNの約半分くらいになっているようなので

測定レンジの1/2程度の電圧にしてみます。

検証① DC電圧源にメガを使用

まずは

万が一トラブルがあっても痛手でない

ちょっと年季の入ったメガを

DC電圧源にしてみました。

DC電圧源(低圧メガ)P側測定 0.2MΩで0.206MΩ合格
DC電圧源(低圧メガ)N側測定 0.2MΩで>2000MΩ 不合格

うまく行きませんでした。

別の日の夜な夜なバイトのときに

できる御方

メガは抵抗が入っているからダメなのかと。
NFでDC入れてみたら?

とアドバイスを頂き

再度検証してみました。

検証② DC電圧源にNF RX4718を使用

電圧三相保護リレー試験器 RX4718 – 電力用試験器 – 保護リレー試験器 – エヌエフ回路設計ブロック

DC電圧源(NF RX4718)N側測定 500MΩで31.9MΩ 不合格

今時点では

上手くいきませんでした。

検証③ ダイオードを入れてみる

回路が悪いのかなと考え

実際の太陽光パネルと同じように

ダイオードを入れてやってみましたが、

DC電圧源(NF RX4718)P側測定 10MΩで12.7MΩ 不合格

3MΩくらい高く出ました。

この原因は

ダイオード自体が3MΩ程度あるからでした。

原因判明

もうよくわからなくなったので、

あちこち接続を

抜いたり挿したりしていたら

正常な数値が出るようになりました。

犯人は

アース落としておいた方が安全かな、

なんて気持ちで

標準抵抗器の

E-0端子に余計なアース線を

繋いでいたことでした。

DC電圧源(NF RX4718)N側測定 標準抵抗片側接地状態 10MΩで95.3MΩ 不合格
DC電圧源(NF RX4718)N側測定 標準抵抗片側接地無し 10MΩで10.0MΩ 合格

ほかのレンジおよび抵抗値も

電圧計モードで

DC電圧が掛かっている事を

確認してから

P,Nそれぞれ測定してみましたが

すべて良好な数値が出ました。

結論

最初に書いた回路図で

DC電圧源にNFを使う事で

電圧のある回路でのPVメガ校正を

おこなえるようになりました。

  • DC電圧源と標準抵抗を直列にて測定。
  • DC電圧源の電圧はストリングの中間での地絡と仮定しメガ定格の半分とした。
  • DC電圧源と標準抵抗にアース等余計なものは繋がない。
  • 標準抵抗値を差し替える時、都度DC電源を切り感電に注意する。

今後の校正受託に関して

これまで絶縁抵抗計は

(単レンジ)と(多レンジ)

2種類の校正受注金額設定でしたが、

若干手間が増えたので

新たに(PV測定機能付き多レンジ)の

料金を新設させていただきます。

参考資料

太陽光発電システムの安全性を確保するための絶縁抵抗測定 | HIOKI

太陽電池とバイパスダイオードの原理に関する基礎知識 – NTT REC VALUE ブログ

用語解説 第97回テーマ: バイパスダイオード | 電気学会 [B] 電力・エネルギー部門

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